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小倉都心部のガード下道路拡幅-22年間の難工事に終止符

「道路工事としては異例の長さ」の工期

「道路工事としては異例の長さ」の工期

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 小倉都心部、船頭町の市道「都市計画道路紫川東線」の拡幅工事が1991年の着工から22年たち、今月、ようやく工事が完了する。

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 小倉駅北側と南側を連絡する交通量の多い市道で、朝夕は混雑が激しい道路として市民から敬遠されていた。工事によって車線が倍増し、橋までの高さも2.7メートルから4.5メートルになり「大型車も行き交うことができるようになった」と市建設局担当係長。これまでなかった歩道も新設された。

 20年を超える「難工事」になった理由として、道路の上に大きく横たわる「鹿児島本線」「日豊本線」「貨物専用線」など、九州の大動脈ともいえる線路には毎日相当量の列車が往来し、「これらを止めること無く、仮設線路を設けるなどしながら、慎重かつ安全に橋梁のかけ替えを行った結果。線路一本あたり数年を要した」と話す。総事業費は90億円を超えた。

 昨年3月に完了予定だったが、「橋脚工事のために掘り下げた岩盤が想定よりも深い箇所にあり、工事期間を延ばさざるをえなかった」と言い、結果、さらに1年工期が延長。市民からは「本当に工事は終わるのか」とため息交じりの声も漏れていた。駅北側に配送センターのある宅配便運転手は「大きく迂回(うかい)する必要がなくなった。5分10分の差だが、余裕ができてありがたい」と話している。

 現在は、ライン工事など最終調整を行っており、4月末に完了する予定。

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