本格的な冬の到来で、小倉北区を中心として野菜の路上販売を行う野菜ソムリエ・白木浩二さんの冬野菜が人気を集めている。
小倉南区・門司区・若松区・宗像市の農家から直接仕入れ、飲食店への配達の傍ら店頭の軒先などを借りて販売している。現在は、福岡の伝統野菜「かつお菜」や「大葉春菊(ローマ)」、白菜、大根、キャベツ、ニンジン、ブロッコリー、ネギなどの冬野菜を中心に鍋などの需要に応じている。ほかに、ニンニク、タマネギなどの通年野菜も取りそろえる。
白木さんは野菜ソムリエの資格を持ち、講演会や飲食店とのコラボも企画。カレーとラーメンに地元の野菜を組み合わせたメニューや、年々生産が減り続けている「かつお菜」を使った地域おこしを目指し、ラーメン店「志士」(北九州市小倉北区中井2)とのコラボメニュー「博多かつお菜ラーメン」を開発するなど、精力的に活動している。
「どんなに冷え込んでも野菜のために車の暖房は入れられない」と厳しい配達の現状を話す白木さん。「客からは『流しの八百屋』のようと言われる」とも。購入客は「野菜ソムリエが選んだ農家のものを自ら持ってきてくれるので安心して買える」と話す。
主な販売箇所は「カフェ・ココット」(菜園場2、月曜12時~14時)、「グリル&カフェ・アミュゼ」(下到津4、火曜12時~14時)、「カフェ・クリーム」(馬借2、木曜17時~19時)、「魚町サンロード商店街」(魚町3、金曜14時30分~15時)。