中屋興産(北九州市小倉北区魚町3)は6月1日、民間インキュベート施設「メルカート三番街」(魚町3)をオープンする。
同社が保有する築約50年のビルを建て替え新たにテナントを誘致する計画もあったが、リノベーションすることで改修費用を抑え、低家賃で起業家に貸し出す。企画・設計・監理をらいおん建築事務所(東京都豊島区)、施工をライファ八幡中央と犬童建設(共に八幡西区)が担当した。
貸し出しあたって公募が行われ、多くのプランの中から10社が決定した。入居者は、フラワーデザイナー、エスプレッソカフェ、照明デザイナー、建築家、グラフィックデザイナー、セミオーダー服飾雑貨店、ギャラリーショップ、手作りおもちゃセレクトショップ、レトロ食堂など。
入居者は自ら内装工事を行うなどして、オープンに向けて着々と準備を進めている。「空きテナントが増えた商店街を活性化させるには、若い方々が希望を持って商売を始めてもらうことが基本。ものづくりの小売り商売を通じて、文化や芸術に触れる場所として、まちの人々に愛される場所になってほしい」と中屋興産の梯(かけはし)輝元社長。
6月1日13時から、オープニングレセプションや店舗内覧会を予定する。問い合わせは同社(TEL 093-531-0331)まで。