小倉・魚町銀天街の中華そば専門店「藤王」(北九州市小倉北区魚町2、TEL 093-511-2800)が4月1日から提供を始めた期間限定の「春メニュー」が話題となっている。
小倉では珍しい「しょうゆラーメン専門店」として1982(昭和57)年創業し、「こってりした豚骨ラーメンが苦手」というシニアや女性客を中心に人気の同店。2代目店主の井手瀬伸一さんは一昨年「創業以来、初めて」という店舗改装にも踏み切り、「より幅広い世代に愛される店になってきた。特に最近はアジアを中心とした外国人客も増えた」といい、定番以外の新しいメニュー開発やメニューの多言語化に余念がない。
今回創作した春メニューは「紅麹(べにこうじ)塩ラーメン」と「ほうれん草麺のチャンポン」(以上800円)。「彩りの良い春らしいラーメンが作れないか」と思案していたところ、取引業者から提案された紅麹やほうれん草を練り込んだ麺をヒントにし、改良を重ねた。
「紅麹塩ラーメン」は、「しょうゆラーメンで作ると重たすぎる」と塩ラーメンを基本とし、梅干しや刻んだ大葉、鶏肉をトッピングし、「食後のさっぱり感を強調した」という。「ほうれん草麺チャンポン」は、通常提供しているチャンポンの麺を「ほうれん草麺」に切り替え、ほうれん草やとり肉のトッピングも加えた。「フェイスブックを通じて告知したところ、多くのお客さまが注文し人気が高い。期間限定で考えていたが定番メニューにするかも」と井手瀬さん。
営業時間は11時~20時。