![空揚げ5個の「空揚げ定食」(480円)と、「個数無制限空揚げ定食」(580円)の2種がある。「個数無制限」は、最初のオーダー時に個数を決める(追加はできない)。](https://images.keizai.biz/kokura_keizai/headline/1397083961_photo.jpg)
小倉・米町の居酒屋「悶絶(もんぜつ)焼鳥酒家 はちまる」(北九州市小倉北区米町1、TEL 093-521-3188)が1年前から始めた「個数制限無し」の空揚げ定食に行列ができる人気となっている。
店主の甲斐博千(ひろゆき)さんは「空揚げだけでは赤字」と漏らす
店舗面積は約30坪、席数は35席。2011年10月に開業した同店が昨年3月から始めたランチ営業。店主の甲斐さんが「飲食店が立ち並ぶ雑居ビル1階奥で目立ちにくいため、話題性で集客を」とオリジナルの味付けをした空揚げを個数制限無く提供を始めた。昨年4月に「小倉経済新聞」が取り上げ、その後、地元新聞社やテレビ局がバラエティー番組などで取り上げるなどしてきた。
ランチ営業開始は11時30分だが、約10分前には入り口周辺にサラリーマンらがぽつぽつと姿を見せ始め、開店と同時にほぼ満席となり、12時過ぎには店頭に行列ができる。客のほとんどが「個数制限無し」の空揚げ定食(580円)をオーダーし、常連客は「10個で」「12個で」など、慣れた様子で注文している。
「これまでの最高オーダー数は30個」という。「テレビを見て来た」という中学生3人組は「50個は食べられると思ったが、23個が限界だった。次はさらにおなかをすかせて挑戦する」と意気込む。
消費税増税後も以前の価格を据え置いている。「正直言って空揚げだけでは採算が取れないが、この話題になったおかげで夜のお客さまもぐっと増えた」と甲斐さん。夜の営業でも「空揚げ食べ放題」を80円で提供(要ドリンク・一品オーダー)し、話題作りに余念がない。
営業時間は11時30分~14時、17時~翌1時(金曜・土曜・祝前日は翌3時まで)。