小倉・中井のうどん専門店「山笠うどん」(北九州市小倉北区中井1)が1年前から提供している「霜降りサーロインステーキ丼」が現在、フェイスブックなどを通じた来店客に人気となっている。
2012年11月開業した同店。店舗面積は約5坪、席数は8席。店主の三宅元気さんによると、うどん以外の目玉メニューを作ろうと、当初は「海鮮丼」を提供していたが、日によって仕入れる素材の良し悪しにばらつきが出始め、「お客さまに迷惑をかける」と判断したため、約1年前から安定して仕入れることができるサーロインステーキに切り替えて提供を始めたという。
約150グラムの牛霜降り肉をたたいて柔らかくし、味付けをして焼き上げるというサーロインステーキを丼のご飯に並べ、卵黄をトッピング、ネギなどの薬味と特製だれを添えて提供する。「最近はメーンのうどんよりも注目を集め、多い日は50杯程度出る。うどん屋なのにうどんより人気」と三宅さん。
これまで、グルメ情報誌などに広告を掲載してきたが、「立地のせいもあって、紙面を見てくる客は月に5組程度」だったことから、広告手法を今月からフェイスブックに切り替えた。常連客が撮った写真を掲載したところ、「たちまち来店客が増えた」と手応え。グルメ系のグループ中心に投稿したことが功を奏しているという。
来店客の一人で歯科医の男性は「前夜に放送された『孤独のグルメ』でステーキ丼が話題になり、この店を思い出した」といい、既存メディアとソーシャルメディアを重ねあわせるという行動パターンも。
メニューは、「霜降りサーロインステーキ丼」(780円)のほか、「明太釜玉うどん」(580円)、「濃厚カルボナーラうどん」(600円)、「カキ天ぶっかけ」(780円)、「とり天ぶっかけ」(700円)など創作うどんも提供する。
営業時間は11時~14時30分、17時~22時。