井筒屋小倉店(北九州市小倉北区船場町、TEL 093-522-3111)で現在、西南女学院大学短期大学部生活創造学科の学生らが制作した「お菓子の家」10棟が展示され、来店客の多くが足を止めて見入っている。
同科講師の木村久江さんが約20年前、カナダ在住中に現地の知人から習ったお菓子の家作りをゼミの実習に生かしているもので、約3カ月かけて制作した。「学生らが、幼稚園や保育園時代から身につけてきた創造力の集大成となる」といい、学生らは思い思いのデザインを描き、設計図や模型を作成。実際に焼き菓子やチョコレート、クリームなどで組み立てた。
グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」で知られるお菓子の家は、木村さんによると「英国・フランス・ドイツを中心とした西欧北部で、親子でハロウィーンやクリスマスのために作るもので、長期保存に耐えられるよう、ショウガを使ったジンジャーブレッド(堅焼きクッキー)などで作っている」という。
同科に通う河野友希さんと尾田萌令美さんは「壊れやすく、組み立ては難しかった。小さな人形作りに苦労した」といい、小麦粉などで練り固めた人形や通路を玄関先に配置することで、ジオラマのような雰囲気に仕上げている。
観覧無料。営業時間は10時~19時。12月15日まで。