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小倉の多国籍料理店「グースト・アジョ」 東京出身の元会社員が脱サラ起業

東京出身で、「家族の転居とともに山口県萩市に引っ越し、その後小倉の人々と出会った」と岡崎さん

東京出身で、「家族の転居とともに山口県萩市に引っ越し、その後小倉の人々と出会った」と岡崎さん

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 小倉・京町の多国籍料理店「グースト・アジョ」(北九州市小倉北区京町4、TEL 093-511-8088)がオープンして7カ月が過ぎた。オープン日は2015年1月23日。

ソファーやテーブル席中心の家庭的な雰囲気

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 店舗面積は約40坪、席数は39席。店主の岡崎優義さんは東京出身。求人誌の会社でサラリーマン勤務後、焼き鳥チェーン店や温泉の日本料理店などで修業を積み開店にこぎ着けた。「小倉の土地柄や人の雰囲気にほれ込んだ」と岡崎さん。店名は、イタリア語の「おいしい幸せ(グースト)」とサルデーニャ語の「こんにちは(アジョ)」を合わせ、「世界の味にこんにちは」の意味を込めたという。

 岡崎さんによると、東京や沖縄での出店も視野に入れたが、小倉には多国籍料理をテーマにした店が少なく、路地裏で人通りが少ない「2.5等地」で存在感を際立たせるためには、小倉のようなコンパクトな町並みが勝負しやすいと感じ出店を決意したという。

多国籍料理のメニューは、東京の友人が経営する店から聞いたトレンドの料理のほか、アメリカ、アジアなど海外旅行先で食べた料理を再現しているという。

 「オープン後3カ月は、友人・知人が来てくれることで売り上げは立つが、勝負はその後から」といい、団体客をはじめ、誕生日や結婚記念日で利用する個人客のニーズをくみ取る工夫を練る。「お客さまとのちょっとしたコミュニケーションや距離感を大切にしたい。家庭的な雰囲気と併せて、メッセージプレートをほかの客にも提供するなどのサプライズ演出で、心に残るサービスを提供したい」と岡崎さん。

 岡崎さんは、東日本大震災の復興支援ボランティアとして被災地の労働ボランティアにも赴いた。「その時、現地の人との温かいコミュニケーションやもてなしの作法などが今のサービスの発想にも役立っている。お客さまが喜んでいる姿を見て幸せな気分を味わうことを、スタッフと共有することが大切」と話す。

 ランチメニューは「会社員応援!唐揚げ定食」(500円)のほか、「ローマ風カルボナーラ」「こだわりナポリタン温玉のせ」(以上700円)、「マッサマン・カレー」「ロコモコプレート」(以上800円)など。夜は、「エビたっぷりトムヤムクン」(850円)、「カナディアン・オマールエビのバジルバター焼き」(1,400円)、「宮崎地鶏の炭火焼き」(730円)、「アヒージョ」(700円~1,300円)など。

 岡崎さんは「小倉では自分は新参者。人脈もまだ少なく、小倉の人全員を先輩だと思って謙虚に接していきたい。店の実績を一歩一歩積み上げていき、小倉全体が盛り上がれば」と意気込む。

 営業時間は11時30分~15時、17時30分~24時。

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