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小倉の老舗ラーメン店「来々軒」 50余年の営業に幕も1週間後再開

「地元出身のお客さんが、正月帰った時に食べられないと、ありがたい電話をもらって再開を決めた」岩本さん

「地元出身のお客さんが、正月帰った時に食べられないと、ありがたい電話をもらって再開を決めた」岩本さん

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 小倉の老舗ラーメン店「来々軒 上富野店」(北九州市小倉北区上富野5)が約50年の営業に幕を閉じて8月31日に閉店したが、1週間後の9月7日に再開した。

再開を知らせる張り紙

 店舗面積は約10坪、カウンター8席を含む席数は20席。1963(昭和38)年に店主の岩本正廣さんが開業した同店は、さっぱりした豚骨スープとパラパラと炒めたチャーハンが特徴で、近隣住民やサラリーマンに人気を集めた。「3年前に家内が亡くなって気力が落ち、年にも勝てないと思い、いったん店を閉めたが、多くのお客さんから『もったいない』『続けてほしい』などと声が掛かった」という。

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 再開して2カ月が過ぎ、「体力的には厳しいが、店を閉めて何もしないでいると、やっぱり体がなまる。ラーメンを作ることしかできないので、気力を奮い立たせるためにも再開した。この年でもうける必要もないので、従来のままの料金にした」といい、ラーメンの料金は20年以上前から400円のまま据え置いている。「次男がこの場所で何か違う業態の飲食店の構想を持っている。できればあと半年程度続けて、バトンタッチしたい」とも

 岩本さんは、戦後間もなく自転車販売で事業を起こし、その後オートバイや自動車の修理・販売を始めた。「自動車ローンがまだない時代、月賦で代金を支払う客に踏み倒されたり、技術の進歩に追い付けなかったりし、何か現金商売をと考えていた。その当時手伝っていたラーメン店で『本格的に腰を据えてやれば』と声を掛けられ修業を始めた」と振り返る。50年以上過ぎ、「その出合いがきっかけで楽しく過ごすことができた、感謝している」とも。

 メニューはほかに、大盛りラーメン(500円)、ラーメン小チャーハンセット(700円)、チャンポン、中華丼(以上600円)、ギョーザ(300円)など。

 営業時間は11時~3時。火曜定休。

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