今年で閉館する「あるあるYY劇場」(北九州市小倉北区浅野2)で12月25日、最後のスペシャル公演が始まった。
2012年5月、「九州ではここだけの吉本専用劇場」としてオープンした同劇場。2014年4月には、同劇場がプロデュースするローカルアイドルグループ「パジャマファーム√(ルート)13」が結成され、ライブを行ってきた。
同グループに続き結成された若手お笑いユニット「小倉タケノコ☆ボーイズ」は、毎日夕方からステージライブを行い、高校生を中心に多くのファンが劇場に駆け付けていた。
大学や市民と協力して、お笑いを通じたまちづくりにも取り組んだ。「小倉よしもとコメディー」は大学生や会社員らが、よしもと新喜劇の脚本家が書き下ろしたオリジナルコメディーを演じた。「次回は必ず出演したい、という学生がいたので閉鎖はとても残念」と大学関係者。
「サブカルとお笑いの拠点」をコンセプトに小倉駅北口でイベントを企画してきた市産業経済局の担当者は「お笑いの拠点が無くなることで、方針の転換も余儀なくされる。次に入居する施設に期待したい」と肩を落とす。
スペシャル公演は今月31日のカウントダウンまで毎日行われ、最終日の「千秋楽全員集合スペシャル」には、パジャマファームのほか、福岡よしもと所属の若手芸人「よしもとYOKAYOKAメンバー」ら30人以上がステージに立つ予定。
出演者や公演スケジュール、観覧料はホームページで確認できる。