小倉・旦過市場の「大學堂」(北九州市小倉北区魚町4)で5月17日、「市場の達人講座~究極のだし」が行われ、市民約20人が参加した。先月行われた「魚のさばき方」講座に次ぐ2回目。
同施設は北九州市立大学の外生らが主体となって運営する文化発信拠点で、100店以上がひしめき合う「北九州の台所」旦過市場の魅力を発信するために学生らが主体となって講座を企画した。今回は、近くの乾物店亀甲屋(同)店主の亀甲福蔵さんが、いりこや昆布の選び方、特徴やだしの取り方などを披露した。
参加者から寄せられた「昆布は刻んだ方がいいの?」という質問に、「うま味は表面にあるので、刻むのはあまり意味が無い」と応えるなど、実践的なアイデアが多く伝えられた。魚釣りが趣味で、前回の「魚のさばき方」講座にも参加したという30代男性は「前回は手際よく魚をさばく方法を教わった。今回は天然だしのおいしさや取り方のコツを習った。自分の趣味を家族サービスに生かすことができる」と笑顔で話していた。
今後、小倉の郷土料理であるイワシやサバのぬか炊きをテーマにした「干物とジンダ煮」(6月21日)、クジラ肉をテーマにする「真夏のハリハリ鍋」(7月19日)などを予定する。開催時間は15時~16時。参加費は1,000円。