小倉・永照寺で宗派超え「お寺超会議」 僧侶36人が「経営感覚」勉強

「母方の祖父が僧侶だったが跡継ぎではなく、全く縁のなかった寺院の門をたたいて仏門に入った」という松本紹圭さん

「母方の祖父が僧侶だったが跡継ぎではなく、全く縁のなかった寺院の門をたたいて仏門に入った」という松本紹圭さん

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 小倉・大手町の古刹(こさつ)「永照寺」(北九州市小倉北区大手町)で12月9日、住職らの経営研究イベント「お寺“超”会議」が開かれ、九州各地の僧侶36人が集まった。

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 実行委員で永明寺(八幡東区)住職の松崎智海さんによると、「宗派の垣根を越えて連携し、市民と仏教の距離を縮める」ことを目的に、住職らに経営感覚を身につけてもらおうと企画した。

 基調講演には、東大卒で仏門に入り、お寺カフェ「神谷町オープンテラス」の運営や寺の音楽会「誰そ彼」主宰で知られる松本紹圭さんが登壇。「これからのお寺づくり」をテーマに話し、「お寺のライバルはお寺ではなく、業界の垣根を越え、いろいろなプレーヤーが参入」していることや「宗教法人や公益法人を見る社会の目が厳しくなっていること」などの現状を紹介し、「住職らへの安心感・信頼感」「心のよりどころとしての提供価値」「気持ちのいい施設環境づくり」などの大切さを説いた。

 後半は賢明寺(豊前市)副住職の大江英崇さんや、長安寺(長崎県大村市)の僧侶・吉田武士さんらが、特徴的な地域との関わりなどを披露。松崎さんは「初めての試みで多少硬さがあったが、皆さんの意見を集めて今後の活動に役立てていきたい」と期待を込めた。

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