小倉の勝山自動車(北九州市小倉北区米町1、TEL 093-521-2735)が2月25日、同社のドライバー5人を「プレミアムドライバー」として任命し、同ドライバーが運転する「プレミアムタクシー」の運行を始めた。
プレミアムタクシーの目印は、車両側面に描かれた「小倉の町並みのシルエット」
社長の廣石敏文さんによると「所属の約150人のドライバーが接客マニュアルに従っているかを定期的にチェックしており、仕事に真摯(しんし)に向き合っているドライバーをピックアップし、本人の希望と併せて検討し任命した」というプレミアムドライバー。タクシー料金は通常通りだが、客が乗車すると(交通環境にもよるが)「自己紹介、安全宣言」「行き先の道順確認」「迎え・見送り時のドアサービス」を行うことで、「ワンランク上のおもてなしをする」という。「サービスを怠った場合、運賃の返却にも応じる」とも。
「一般的にタクシードライバーは歩合給で、評価は売り上げによるものが大きいが、(自社では)接客態度も評価している。接客態度が良いと売り上げも上がり、ドライバーの士気も上がる。結果、労働環境も向上する」と話す廣石さん。「国内ではまだ導入が進んでいないが、海外で流行しているウーバーは日本のタクシーよりも接客レベルが高いと聞いている。そうした『黒船』がやってきたときに、本質的な自社のレベルを上げていないと負けてしまう」とも。
利用料金は通常のタクシーと同様。