北九州市が3月22日、アニメーションで市内の見どころを紹介する動画「北九州シビックプライド十番勝負」を公開する。
今月オープンした「ミクニワールドスタジアム」や旦過市場、小倉城、世界遺産、「映画の街北九州」などを、宮本武蔵と佐々木小次郎を主人公にしたアニメーションで紹介する。約90秒の動画で、近年「秘密結社 鷹の爪団」などで注目されているコマ数の少ない「ファストアニメーション」技法で制作した。
広報室の中野正章さんによると「多くの地方自治体が地元PR目的の動画をたくさん作っているが、アニメで表現しているところは少ない。『サブカルの街』でもある北九州らしい表現として(アニメで)取り組んだ」といい、制作は地元の漫画制作会社「コルト」(北九州市小倉北区米町1)が携わった。
2015年の国勢調査によると、北九州市は政令指定都市でありながら、前回調査の2010年よりも人口が約1万5000人減り、市でも危機感を募らせている。中野さんは「北九州市が持つ多くの魅力をしっかりと伝えることで、市民の方には定住を、市外の方には移住を促進したい」と期待を込める。
動画は22日から毎日1本ずつ全10話が追加される予定。小倉駅前の大型ビジョンなどでも放映予定。