ヤフーの北九州センター(北九州市小倉北区浅野3)で5月13日・14日、小学生を対象としたプログラミング体験講座「Hack Kids(ハックキッズ)」が開催された。
近隣の小学校に通う4年生から6年生の20人が参加した同イベント。2日間約15時間の講座で、小型パソコン「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」の組み立てや、プログラミングを学べるツール「Hour of Code」、子ども向けプログラミング言語「Scratch」の習得を目指した。
参加した小学生らは、講座の当初はブラウザーを起動し好き勝手に動画を開く姿などが見られたが、プログラミングの説明が始まると一様に集中。ドラッグアンドドロップで組み立てていくプログラミングの面白さにのめり込む姿や、隣同士仲良くなった子どもたちと相談をしながらエラーを克服する姿などが見られた。
同社広報担当の三浦尚也さんは「総務省の統計ではプログラミング教室や講座の開催は関東エリアに集中し、地方ではその機会自体が少ない。情報技術を使って(社会の)課題解決を行う企業として、地方における機会損失を是正したい」と、同社が拠点を置く全国6都市での開催を計画した」と話す。今後、青森県八戸市、宮城県石巻市、長野県北安曇郡白馬村、高知県高知市、大分県大分市での開催を予定する。
文部科学省が2020年度からの新学習指導要領で「小学生でのプログラミング教育の必修化」を発表したことなどを背景に、同社が運営する「Yahoo!きっず」学習コーナー内に4月、「プログラミング」のコンテンツを新設した。三浦さんは「(子どもたちに)継続的に学んでもらい、プログラミングの楽しさを広めていきたい」と期待を込める。