小倉の「八坂神社」(北九州市小倉北区城内2、TEL 093-561-0753)で7月28日から「夏越(なごし)祭り・茅(ち)の輪くぐり」が始まる。
同祭りは、境内に茅(かや)の葉でつくる大きな輪を設置し、参拝者は8の字状に3回くぐり抜けることでその年の前半の厄を祓(はら)い落とし、後半年を災禍無く過ごせるよう願いを込める。同神社では、毎年7月31日行う「大祓(おおはらえ)」の手前3日間を祭り期間に充てている。
豊前小倉藩藩主・細川忠興によって1617年に創建され、今年400周年を迎える同神社は、「横綱・日馬富士関による奉納土俵入り」(2月)や「記念大祭」(7月)などの祝賀行事を行ってきた。
禰宜(ねぎ)の波多野和伴さんによると、「400年の節目でもあり、周辺の住民の皆さんと共に盛夏を厄災無く過ごすための祓えをしたい」と、例年の「茅の輪くぐり」神事に加えて、近隣の小学校に通う児童約20人による「子ども巫女舞(みこまい)」や、オーストラリア・メルボルン出身の英語教師で、尺八「都山流」の師範でもあるロアン・スミスさんによる演奏を披露する。日暮れ後は、参道や境内に竹灯籠約1000本をともすほか、北九州市立大学学生による竹製のドーム「スタードーム」に照明を施して夜の参拝客も受け入れる。
「子ども巫女舞」は28日~30日の18時~・19時~・20時~、ロアン・スミスさんの尺八演奏は29日19時~。7月31日まで。
期間中、隣接する「小倉城歴史の道」では、キッチンカー約10台が出店する「歴史の道マルシェ」(29日・30日)も予定している。