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小倉の「辻利茶舗」、英「ユニクロ」グローバル旗艦店で日本茶披露

ロンドンの「ユニクロ」で辻史郎さん(右)

ロンドンの「ユニクロ」で辻史郎さん(右)

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 小倉の老舗日本茶専門店「辻利茶舗」(北九州市小倉北区魚町3)社長の辻史郎さんが9月3日、英・ロンドン「ユニクロ」旗艦店「オックスフォードストリート店」開業イベントで日本茶のお点前を披露した。

 昨年4月にオープンした「辻利茶舗ロンドン店」の近くに、「ユニクロ」が欧州で最大規模のグローバル旗艦店を開業し、オープニングイベントで折り紙や書道など日本を強くイメージしたイベントが計画されたことで、辻さんも招聘(しょうへい)され来店客に抹茶などを振る舞った。

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 同店の海外展開は、台湾のパートナー企業と共に第1号店を台北にオープンした2010年以降、シンガポールや上海、南京、マレーシア、加・トロント、英・ロンドン、豪・メルボルン、インドネシア・バリ、香港、タイ・バンコク、比・マニラなど相次いでオープン。現在24店にも上る。

 海外展開において辻さんは「世界的な存在感の中心としての役割やブランドイメージ、商標の管理、商品の出荷など」を担っている。近年出店ペースが速まっている理由を「商品提供の流れをフォーマット化したり、マニュアルの英語版や中国語版を制作したり、フランチャイズのパッケージ化を進めたことが要因」という。「来年上半期までにもう5~6店舗開業する」とも。

 約90年前の大正時代に「京都辻利の小倉支店として祖父母が開業した」という同店。いずれは京都に帰るつもりが「当時は九州最大の都市で、居心地がよく居着いてしまった」ことで、魚町銀天街で老舗日本茶専門店として定着した。「京都の『辻利』とは、7代前の辻利右衛門を祖とする親戚関係」にある。

 2000年代になって、先代社長(現会長)の辻利之さんが、お茶だけを販売する旧態依然とした経営から脱却するために抹茶やほうじ茶などを提供する和のカフェを始めた。海外での展開はこうした「和カフェ」がベースとなっている。

 辻さんは「(事業規模は)天と地ほどの開きがあるが、先輩グローバルブランドのユニクロと海外でのコラボ経験は貴重な体験。辻利も着実に歩み、グローバルブランドと呼ばれるように育てていきたい」と意気込みを見せる。

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