新成人の奇抜な衣装が全国的な話題になる北九州市の成人式が1月7日、「北九州メディアドーム」(北九州市小倉北区三萩野3)で行われた。
北九州市の今年の新成人は9496人で、10時ころから会場前の芝生広場に新成人が集まり始め、級友たちとの再会に盛り上がる姿が多く見られた。近くの貸衣裳店「みやび」(宇佐町1)でレンタルする奇抜な衣装が全国的な話題となり、在京キー局のニュースバラエティ番組による取材合戦も繰り広げられている。
数年前から、ネットを中心に「修羅の国」や「ヤンキー文化の街」などと揶揄される北九州の成人式だが、今年は「和モダン」やコスプレ、おもしろ系など新潮流の衣装で臨む新成人も目立つ。
新成人のひとりでプロのモデルとしても活動する大庭凪紗(なぎさ)さんは、プロデュースに参画した「ネオ着物」の発表の場に、自らの成人式を選んだ。大庭さんは「記念すべき成人の日に、プロのモデルとして生きていく自分の第一歩をお披露目したい」と、主催者に事前報告をした上でレッドカーペットのランウェイを設置し、多くの新成人が注目する中、ウオーキングを行った。
ネオ着物のデザインは、セレクトショップ「GUGU(ググ)」(魚町3)の店主・田中あやさんが行った。「北九州の若者は、実家の家紋を即答できる人が多く、伝統にもこだわりが強い。そんな風土に合わせた紋付きの留め袖をベースに、クラブなどにも気軽に着て出掛けられるよう、ベルトで止めるガウンスタイルのドレスに仕上げた」といい、下に洋服を着用することもできるという。
大庭さんは「世界で活躍するファッションモデルという夢に向かって歩み始める」とハタチの決意も披露した。