小倉駅南側の京町・魚町・米町の商店主らを中心とした「小倉繁華街客引き適正化協議会」が発足し、9月18日、福岡県警警察音楽隊や行政関係者らとともに約100人が「魚町銀天街」をパレードした。
近年、魚町を中心とした繁華街一帯に飲食店やカラオケ店が急増し、競争が激化したことにより客引きも増えた。自らの店頭で行う通行人への声掛けは適法だが、多くの通行人が行き交う交差点まで出向き客引きをする店や、客引き専門の業者が客をあっせんする行為などが目立ち、通行の妨げや執拗(しつよう)な声掛けなどのマナーの悪さが問題視されていた。
パレードに参加した居酒屋オーナーの一人は「飲食店が増え、街がにぎわうのは歓迎だが、市民に迷惑がかかる客引きはイメージを損ねる。(条例違反の)摘発などに至らないように各店が自戒を持っていただきたい」と苦慮する。
小倉北署の荻野典彦署長によると、「客引きのマナーの悪さを指摘する110番通報が、今年すでに昨年の3倍以上の数に上っている」といい、協議会の発足につながった。「誰もが安心して、気持ちよく歩ける商店街にしたい」と期待を込めた。
2015年に改正された「福岡県迷惑行為防止条例」では、小倉中心市街地での、執拗な客引き行為、服務に従事するよう勧誘する行為、他人に「客引き行為」などをさせる行為、「客引き行為」などを行う目的で「客などの相手方を待つ行為」などが禁止されている。