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小倉の学習塾塾長が写真展「反省記」 8歳から撮りためた50年振り返る

西村忠さん

西村忠さん

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 学習塾「毘沙門塾」(北九州市小倉北区片野1)塾長の西村忠さんが、50年にわたって撮り続けた写真約50点を展示する写真展「反省記」を、11月18日から「アークブルーホテル」(紺屋町)で開催する。

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 8歳の時、母親が購入してくれた「オリンパス」のカメラで近所の風景を撮り始めた西村少年は、「小学6年生の時、自宅の窓からも見えるSLの力強い勇姿に魅了された。廃止されることを聞き、盛んに撮った」と、まず「撮り鉄」の道を歩み始めた。

 中学3年生の時、「地元から立候補した参議院議員の応援演説に(故)田中角栄さんがやってきた。当時、顔面まひの症状があり、報道機関も近づけず写真を撮られることを極端に嫌っていた田中さんが、快く撮影に応じてくれた」といい、今回の写真展ポスターにも使った1枚を撮ることができた。

 後にブログに掲載したこの写真は、当時の数少ない写真として「文芸春秋」で紹介もされた。

 高校の入学祝いに父親から買ってもらった「ニコンF2」以来、30年以上ニコンユーザーだったが、2010年、50歳を迎えた記念に「こつこつためた貯金で名機『ライカ』を買った。以来、世界的に有名なブロガーとのつながりができたり、世界中のライカユーザーだけが掲載できる写真サイトで選者に選ばれたりした」と、それまでとは違った世界が広がった。「この数年は『ライカ』で撮れる絵にこだわっている」とも。

 「(写真の撮り方を)誰にも教わったわけではなく、50年間自己流で撮り続けてきた写真だが、シャッターを切る前後で被写体との連続した時間を共有している。これまでを振り返りながら、写真を見てくれる人とその追体験をしたいと思った」と開催のきっかけを話す。

 入場無料。宿泊客以外の鑑賞も可。11月25日まで。

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