八幡の寺院「永明寺」(北九州市八幡東区川淵町)住職の松崎智海さんが4月1日、新元号「令和」の発表を受け記者会見を取りやめた。
松崎さんは、昨年から新元号に「永」の文字が使われるのではないか思い始め、自身の寺「永明」となったときのために、土産品のせんべいやまんじゅう、参拝スタンプなどの用意を始めていた。「ノベルティーが必要かも」とクリアファイルのデザインも考え始めていたという。
「ここ数日、ネット上の『新元号アンケート』で上位に入っている『永明』を見て、だんだん確信に変わり、マスコミ対策を」と、前夜から本堂に椅子を並べるなどしてきた。
アイデアマンの松崎さん。これまでハロウィーンに掛けて「ハッピー法輪」ポスターを掲示したり、クリスマス時期に「法輪ナイト」などのイベントを行ったりしてきた。
「お釈迦(しゃか)さまの誕生日(4月8日)である『花まつり』前後で、例年、門徒さまや宗教に関係なくどなたでも来ていただける『釈迦フェス』というイベントを開催している」と言い、8回目となる「おてらマルシェ」(4月14日)を開催する。
「お釈迦さまも食べていただろう『カレー』を食べて、ほとけの御心(みこころ)を感じてほしい」と、4月6日には「カリー寺」も初開催する。「グルメ情報サイト上位50店に企画書を郵送して参加を募った」と言い、友人との紹介を合わせて11店が出店するという。
「永明は繁殖で有名なパンダの名前でもあり、心の中のどこかで『永明はないかも』と思っていた。空振りに終わったが、『永明』になっていればそれはそれで大変なことになる」と胸をなでおろす。新元号「令和」については「日本のお釈迦さまと言われた聖徳太子は『和をもって尊しとなす』といい、令には『相手に尊敬を持って伝える』という意味がある。和を敬うという意味で素晴らしい元号だと思う」と締めくくった。
「カリー寺」の開催時間は11時~15時。前売り券は「チケットぴあ」で取り扱う。「おてらマルシェ」の開催時間は10時~15時。入場無料。