生活に密着した模倣品を集めた「すごいぞ!そっくり展」が4月20日、北九州イノベーションギャラリー(北九州市八幡東区東田2、TEL 093-663-5411)で始まった。
ファッション・宝石、医学・医療、芸術など6つのジャンルに分け、実物では表現できない高さのスパゲティや戦火で消失したゴッホ作「幻のひまわり」の陶製レプリカ、江戸の甲冑(かっちゅう)職人による金属工芸、魚をだますルアー、義手・義足・義歯など、市内外の企業や団体の協力を得て100点以上を展示している。
同ギャラリーの企画マネジャー・片峰陽子さんは「鋭い観察力や精巧な技術によって支えられている日本のものづくりは、模倣の分野でも生かされている。身の回りの本物ではないものが生活を支えている。豊かな表現力を持つ模倣品の面白さを感じてもらいたい」と話す。展示物の多くは手で触れることもできる。
入場料は、大人=300円、小中学生=100円。月曜休館。7月7日まで。
会場に併設する観覧無料エリアでは、フィギュアの原型師・岩倉圭二さんの「仕事展」が行われ、「20年間のキャリアのほとんど」(岩倉さん)という、「ワンピース」や「ドラゴンボールZ」などのアニメや「スパイダーマン」「スターウォーズ」など映画に登場するキャラクター約250体のフィギュアを展示している。