小倉井筒屋新館「パステルホール」(北九州市小倉北区船場町1)で9月28日、「地球の上に生きる2011 DAYS JAPANフォトジャーナリズム写真展 in 北九州」が始まった。主催はJICA九州。
「大川小学校の近くで、瓦礫の中から子どもの写真を探しだそうとしている女性。宮城県・石巻市」Ryuichi HIROKAWA
会場には、フォトジャーナリストの広河隆一さんが編集長を務めるフォトジャーナリズム月刊誌「DAYS JAPAN」が主催する「DAYS国際フォトジャーナリズム大賞」の最新受賞作品54点を展示する。併せて、広河さんが東日本大震災直後に被災地を撮影した20点も展示。
同展は例年、世界各地の紛争や人権問題などをテーマとした写真が多いが、今年はハイチ大地震、パキスタンの洪水など自然災害をテーマとした写真も多く集まった。「写真でただその状況を見るというよりも、その状況を生み出した社会的背景を感じ取ってほしい。世界と日本の現状を知って、地球の将来をどうしたいか、未来に何を残したいかを考えるきっかけになれば」とJICAデスク北九州の橋口さん。
「DAYS JAPAN」は、広河さんを中心に2004年3月に創刊されたフォトジャーナリズム月刊誌で、今年で創刊7周年。毎号表紙には「一枚の写真が国家を動かすこともある」という文言が記され、「マスコミがなかなか報道しない世界の真実」を伝えていくことをテーマとしている。広告収入に頼らず、大手メディアが報じない世界の現実を発信し、国際的にも高い評価を得ている。
開催時間は10時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。10月4日まで。