小倉の洋菓子専門店「パティスリー・マホラ」(北九州市小倉南区若園1)がオープンして10カ月が過ぎた。
JR城野駅南側に広がる古くからある住宅街の一角で、佐賀県鳥栖市の有名店で修業した夫・田村学さんと妻・亜由美さんが切り盛りする。店名は、古語で「素晴らしい場所」や「お気に入り」などの意味があるという。
商品は季節ごとの果物やチョコレートを使ったケーキ、焼き菓子など約30種を並べる。なるべく無添加の原材料を使っているという学さん。「植物性生クリームは原価を下げることができ、日持ちするので使う店は多いが、無添加の動物性生クリームにこだわっている。調理の手間は増えるが優しい後味となる」と言う。
1月の開業から間もなく1年、「子どもから高齢者まで幅広いリピーターが定着した。中には、小遣いを握り締めて定期的に一点買いをしに来る小学生もいる」(亜由美さん)と、住宅街ならではのエピソードも明かす。
営業時間は10時~19時。日曜定休。