北九州市内の大学で建築を学ぶ学生のグループ「tonica(トニカ)」は10月、卒業制作や課題作品の講評を行った「三大学合同講評会」の模様を収録した「トニカボン」を発行した。
A5サイズ32ページの紙面に、講評会で発表された模型やパネルなどの48作品とその講評を掲載し、広げるとA1サイズのポスターとしても使えるデザインになっている。
同グループは昨年、「北九州に建築を議論する場を学生からつくろう」をコンセプトに九州工業大学、西日本工業大学、北九州市立大学で建築を学ぶ学生約30人で組織され、毎月行うワークショップなどで学生同士や学生と市民をつなぐ活動に取り組んできた。
「当初は、48作品を単純に掲載する冊子として計画されたが、広げるとポスターになるデザインは、講評会全体の雰囲気を俯瞰(ふかん)できる」とデザインを担当した藤崎琢磨さん(九州工業大学3年生)。発行の目的は「九州各県の建築科のある大学や学生には配布し、トニカの存在とその活動を知ってもらうため」という。
同紙は現在、「余白」(北九州市小倉北区魚町3)で無料配布している。