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小倉「焼きうどん」発祥店復活へ まちづくり団体が継承

「鳥町食道街」の「だるま堂」(工事中)と竹中康二さん

「鳥町食道街」の「だるま堂」(工事中)と竹中康二さん

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 「小倉焼うどん研究所」が、小倉焼きうどん発祥店「だるま堂」(北九州市小倉北区魚町1)の再開準備を進めている。

人気メニューだった「天窓」

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 「だるま堂」は、初代店主の弁野勇次郎さんが、戦後の物不足の時代に比較的入手しやすかったうどん乾麺を使って焼きうどんを作り始めた発祥店として知られている。乾麺独特のもちもちとした食感が受け、小倉を代表する人気メニューとなった。弁野さん没後、2代目店主の坂田輝義さんに、さらに妻のチヨノさんへと味が受け継がれてきた。昨年12月、チヨノさんが亡くなったことで店は閉鎖されたが、現オーナーである弁野さんの親族が同研究所に運営を託した。

 同研究所は、「小倉焼うどん」を通じたまちづくりをテーマに2001(平成13)年発足。「第7回B-1グランプリin北九州」の開催や、麺が入った容器を並べた数を競うギネス世界記録への挑戦、熊本地震や九州北部豪雨被災者への炊き出し活動などを行ってきた。飲食店への定番メニュー化も呼び掛け、現在小倉駅周辺の20店以上が「小倉焼うどん」を提供している。

 代表の竹中康二さんは「小倉のグルメを代表する聖地として知られるだるま堂の灯を再びともすことも団体の役割。築80年近い老朽化した建物で、修理が必要な箇所も多数ある。きれいに整えてまたお客さまを迎えたい」と、クラウドファンディングでの資金調達にも挑んでいる。「北九州といえば焼きうどんと言われるような名物に」と意気込む。

 開業は7月前半を予定している。

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