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折尾駅「新駅舎」公開 各所に旧駅舎の面影

「GRC(ガラス繊維補強セメント)など耐久性のある現代の素材で旧駅舎のフォルムを再現した」という新駅舎

「GRC(ガラス繊維補強セメント)など耐久性のある現代の素材で旧駅舎のフォルムを再現した」という新駅舎

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 来年1月開業予定の「折尾駅」の新駅舎(北九州市八幡西区堀川町)が12月25日、報道陣に公開された。

屋根に再度設置された銅製の棟飾り。右端は新たに作られたもの

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 1916(大正5)年に供用開始された前駅舎は、九州鉄道(現在のJR九州鹿児島本線)や筑豊興業鉄道(同筑豊本線)、九州電気軌道(同西鉄北九州線)などの乗り入れによって、市街地が分断される複雑な構造などの問題を抱えていた。

 市は、踏切による交通渋滞や交通結節機能の向上、周辺街路の整備、密集市街地の解消などを目的として、鉄道の高架や駅舎の新築などを含む「連続立体交差事業」や「街路事業」、「土地区画整理事業」を進めている。駅舎の新築は、事業全体のシンボル的な役割がある。

 建設を担当した「JR九州」建設工事部・松原岳弘さんによると、「左右対称のフォルムや色調など、旧駅舎を現代の素材で再現した。旧駅舎解体時に保存していた特徴的な円形ベンチや格子模様の天井、屋根の上の銅製棟飾りなどを継承している」といい、旧駅舎の面影を各所に色濃く残している。「旧駅舎同様、100年以上市民の足を支え、愛される駅舎となってほしい」とも。

 新駅舎は、来年1月2日供用開始予定。

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