鋳造用木型製造業の「テックヒサカタ」(北九州市若松区南二島2、TEL 093-791-4855)が昨年12月、折り畳み式パーティション「ポタパ」の販売を始めた。
大型の建築部材や、発電所で使われるタービン製造過程で必要な木型製造を手掛ける同社が、自社の製造技術を生かした異業種参入事業として、昨年夏、アクリル製固定式パーティションの製作を開始。
社長の久保田季昇(ひでのり)さんは「まずは地元北九州の企業に、元気になってもらうために安価で届けたいと、アクリル製パーティションを開発。価格を抑え(2,500円、北九州市内送料込み)2000セット以上出荷した」と言う。
固定式パーティション発売後、「外出先で商談をするビジネスマンから持ち運びに便利なデザインで作れないか」と相談を受けポータブル型の開発に着手。「壊れやすいヒンジは接着固定せず、交換しやすいよう両面テープで貼り付けている。脚部分は強度を保つためにポリカーボネートを使用した」と、利用者目線の工夫をし、販売にこぎ着けた。収納時のサイズは横38センチ、縦15センチで、「かばんに入るぎりぎりのサイズ」という。
現在は、「被介護者の自宅を訪問するケアマネジャーや、保険外交員などから引き合いがある。通常は固定式を利用しているが、追加の予備としてポータブル型を準備するオフィスもある」と、潜在的ニーズに期待を寄せる。
価格は8,140円(ケース付き、送料別途)。同社ECサイトで販売する。