JR門司港駅前の旧JR九州本社ビル1階に4月23日、「思ひ出ステーション門司」(北九州市門司区西海岸1)がオープンした。
西鉄北九州線「門司~砂津間」が廃止(1985年)されるまでの写真30点も展示されている。
展示面積は約135平方メートル。かつて門司区内にあった県立高校4校の制服やアルバム、生徒手帳、通学定期券などの「思い出深い学び舎の記憶」をメーンとする展示に加え、門司の地域研究資料や郷土史などの書籍が閲覧できる。
現在は、門司市役所(当時)に勤務しながら多く街並み写真を撮りためてきた泥谷(ひじや)誠一郎さんの写真展「路面電車と門司の街なみ」(5月20日まで)が行われ、1960年代から90年代までの路面電車を中心とした街並みの写真約50点を掲示している。
北九州市の「観光の目玉」ともいわれる門司港は、観光客数こそ堅調な維持をしているが、昭和30年代に16万人を数えた人口は現在10万人程度と、人口の減少を食い止める効果的な策は見いだされていない。
人口減少の象徴として必ず話題に上がるのが、「門司区の県立4高等学校の廃校」だ。「門司高校」「門司商業高校」「門司北高校」「大里高校」の名称が、2009年3月を最後に統廃合や閉校に伴い、その名称がなくなった。「門司港への観光客だけでなく、帰省客や住民の方など、多感な高校時代を門司で過ごしてきた方々の思い出と交流の場になってほしい」と門司区総務企画課の小島さん。
開館時間は10時~17時。水曜休館。