小倉の中心部を流れる紫川で8月26日、「第4回 全日本紫川ダンボールボートレース」が開催され、市民や企業、大学生などで構成された全45艇が出場した。主催は、地元商店主や行政で組織された「紫川で会いましょう」実行委員会。
エキシビジョンマッチで落水した、地元アイドルグループ「QUN QUN」のメンバー。
スタート地点から川面に浮かべられた2カ所のブイを反時計回りに回り、約200メートルのコースでゴールまでのタイムを競うもので、6艇ずつ1グループに分けられ、それぞれの最高タイムを出したチームが決勝戦へと駒を進める。
ボートの製作に使われるダンボールは全て実行委員会から提供され、参加チームは、それぞれ数カ月間の構想・製作期間を経て思い思いのボートを製作。スピード重視のシンプルなものから、「ロンドンオリンピック」をイメージさせる装飾のされたものまで、それぞれ工夫を凝らした。
出場者の1人、伊古野(いこの)修さん率いる「オレンジピール号」は、「上流の木町からこの会場まで、約1キロを自走して来た。ここに着くまでにかなりダメージを受け、スタートしてもゴールできるかどうかわからない」と話していたが、辛うじてゴールにたどり着いた。
優勝は、これまで3回行われた中でも最速のタイム1分54秒19をたたきだした「八雲自動車チーム」。「普段、車のエンジンなど重いものを抱える仕事なので、鍛えた筋肉が功を奏した」と同チーム代表。
自ら川に転落するパフォーマンスを行った地元アイドルグループ「QUN QUN(キュンキュン)」チームなど、珍場面も続出し、紫川河畔がにぎやかな声援と笑い声に包まれた。