北九州活性化協議会(北九州市小倉北区古船場町)は10月31日、北九州商工貿易会館(同)で「1000人の夢基金」事業の発表会を開き、市民や団体職員など約250人が参加した。
基金は、まちづくりに取り組む個人や団体が行う「教育活動や文化活動」の資金的な支援を目的に、年間900万円程度を目指して寄付(一口3,000円)を募る。
「北九州市には、まちづくりに取り組む団体が数多く存在する。行政が一方的に支援するのではなく、市民や企業から寄付を募ることでまちづくり意識を高めながら、教育や文化面から北九州市の魅力を高める」と広報担当者。「1000人というのは目標人数ではなく、市民が身近に感じる『私たちみんなの』というボリューム感を意識した」という。
基調講演に登壇した「企業メセナ協議会」理事長でアサヒグループホールディングス相談役の福地茂雄さんは「CSR(企業の社会的責任)が叫ばれて久しいが、家庭内での教育を進めればCSRの心も芽生える。食育、徳育をまず家庭から」と教育の重要性を話した。
「北九州市の教育・文化力を高めるための活動」をする団体を対象に、助成対象者も募集している。詳しくはホームページで確認できる。