昨年12月、隣家で起きた火災により類焼し、約4カ月休業した小倉・魚町の「メルカート三番街」(北九州市小倉北区魚町3)が、4月21日「フッカツ祭」を行い「サンロード商店街」一帯がお祭りムードにあふれた。
午前と午後2回に分けて行った餅まきには約600人の来場者が詰め掛けたほか、同時に行われた餅つきでついた約20キログラムの餅も通行客らに配布された。偶然通りかかったという60代の主婦は「街中で餅まきなんて数十年ぶり。楽しい気持ちになった」と話した。
自治会長で一級建築士の田村晟一朗さんは、「火災直後は心にぽっかりと穴が空き、ここに戻ることはできないかもしれないと思った。商店街の皆さんやお客さまに支えられて復活することができた」と涙ながらに感極まったあいさつをし、来場者からは応援の声が上がった。
各店、オリジナルの限定品やイベントを用意し、夜には「水玉食堂」で、中洲(福岡市)で活動するストリートミュージシャン「弁天図」が三味線のメロディーに乗せて「下ねた替え歌」を、約3時間にわたって披露するなどし、イベントは終日盛り上がりを見せた。