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旧門司税関でジュディ・オング倩玉さんの木版画展-日展入選作品も

大正ムードが漂う会場で作品に見入る来場者

大正ムードが漂う会場で作品に見入る来場者

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 門司港の旧門司税関(北九州市門司区東港町1)で現在、「ジュディ・オング倩玉・木版画の世界展」が開催されている。

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 「倩玉」はジュディ・オングさんの台湾名。この雅号を用い30年前から木版画の創作に取り組み、今まで数々の作品を発表してきたジュディ・オングさん。1979(昭和54)年に、「エーゲ海のテーマ~魅せられて」で日本レコード大賞を受賞した台湾出身の歌手として知られるが、木版画でも日展で10回以上入賞するほどの実力を持つ。

 創作活動のテーマは主に「日本家屋」と「花」で、日本各地の伝統家屋や神社仏閣を訪れて取材に取り組む。作品は大胆な構図が特色で、太い線と細かな線を巧みに使い、光と影の表現や立体感、遠近感を表現する。

 中でも、京都の宇治平等院鳳凰堂を描いた100号の作品「鳳凰迎祥」は、日展入選後に平等院に奉納されるほど。2005年には「紅楼依緑」で日展特選を受賞するなど、木版画の世界でも名をはせている。

 大正ムードが漂う旧門司税関を会場とする同展では、日展入賞作品をはじめ約50点を展示。レトロな空間美に風雅な木版画が溶け込んでいる。

 「画風と展示会場の相性がとても良く、皆さんは作品の前で長い間足を止めて作品に見入っている」と主催者の「ギャラリーそめきち」(八幡西区)の矢野社長

 開館時間は9時~17時、入場料は、一般=500円、小中学生=200円。問い合わせは門司港レトロ総合インフォメーション(TEL 093-321-4151)まで。5月22日まで。1日にはジュディ・オングさんが来場し、11時~と14時~にサイン会を予定する。

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