小倉の「井筒屋 小倉店」(北九州市小倉北区船場町)で7月16日、映画監督・羽住英一郎さんの講演会「北九州フィルムフェスタ-羽住英一郎の映画論」が行われ、エキストラ出演経験のある市民やファンら約400人が詰め掛けた。主催は、映画やテレビドラマのロケ誘致をする「北九州フィルムコミッション」(城内1)。
羽住さんは「海猿」シリーズや「おっぱいバレー」、「ワイルド7」などこれまで6作品の撮影を市内で行ってきた。映画のシーンを取り上げオーディションや撮影時のエピソードなどを明かしながら、「大規模な施設の手配や多人数のエキストラを急きょ集めるなど、他都市では難しい対応も北九州では可能になる。撮影中に思いついたアイデアもどんどん実現できる」と話し、北九州で撮影することのメリットを明かした。「次回作も9月から北九州で撮影する。エキストラも募集する」と宣言し会場を沸かせた。
「雑談程度に話したアイデアをもとに、北九州フィルムコミッションが勝手にロケハンして資料を作り、数百ページに及ぶ資料を送ってきた。予算面で難しいと考えていた『おっぱいバレー』の北九州ロケが実現した」と同コミッションの積極的な活動の一端も明かした。会場内は終始、拍手や歓声が湧き起こり、市民の「羽住作品の北九州ロケ」への期待の大きさをうかがわせる内容となった。