小倉南区の「曽根漁協青年部 セイゴ会」が運営するカキ小屋「はちがめ」(北九州市小倉南区曽根新田南4)が12月12日、今期の営業を始めた。
ワタリガニ漁は11月に終了するが、その後「餌を与え続けて身を太らせる」
店舗面積は約30坪、席数は80席。周辺で収穫されるカキは官民一体となって「豊前海一粒カキ」としてブランド化を進めているが、特に曽根沖で養殖されるものは「北九州空港が防波堤となって穏やかな海であることと、4本の川から栄養分の多い水が注がれることから大粒で肉厚なカキが育つ」と同会代表の恵良義一さん。
6人の若手漁師で組織する同会。元建設会社勤務だった恵良さんを筆頭に「全員脱サラ組」といい、「若者の漁業離れ、後継者不足」などの問題を抱える漁業の現状を改善しようと昨年からカキ小屋の営業を始めた。「近隣にもカキ小屋がたくさんあるが、漁師が直接取ってきたものを並べる店は少ない」といい、昨期は1,000万円弱売り上げた。「前回より3週間前倒しで営業を始めた。1,000万円以上の売り上げを」と期待を込める。
「カキ」(11~13粒、1,000円)のほか、「ワタリガニ」(100グラム400円~)、「カキ雑炊」「カキの炊き込みご飯」「カキフライ」(以上500円)、「カキ鍋」(600円)などをそろえる。ドリンクは生ビール(中500円、小400円)、ノンアルコールビール(350円)、ウイスキー、日本酒、焼酎(以上400円)など。
営業時間は10時~17時。営業はカキの収穫が終わる3月末ごろまで。