小倉・中井のラーメン店「志士」（北九州市小倉北区中井2）が1月23日、冬季限定のメニュー「かつお菜ラーメン」の提供を始めた。提携農家の収穫が終わる2月末ごろまでの提供を予定する。

麺が見えないほど野菜で覆われた「かつお菜ラーメン（ピリ辛）」800円

　福岡県特産の伝統野菜「かつお菜」は「高菜」の仲間で、「カルシウムやカロテノイド、ビタミンC が多く含まれ、かつおだしが要らないほど豊かな風味が特徴」と、メニューの提案をした野菜ソムリエの白木浩二さん。「生産する農家が年々減り続けている。野菜を通じた地域おこしを、懇意のラーメン店の力を借りながら行いたい」と昨年、同店店主・別所武さんとコラボして実現した。

　トッピングには「今年から新たに、ニンジンの塩もみ、ごまあえ、白菜の甘酢漬けを加えた」（別所さん）といい、昨年通りの「ゴボウのペペロンチーノと増量したかつお菜」で麺が見えないほど表面が野菜で覆われている。「かつお菜の独特の苦味としょうゆラーメンの組み合わせが新鮮。不健康なイメージのあるラーメンだが、これだと栄養がしっかり取れそう」と来店客の一人。

　価格は、しょうゆ・塩＝750円、ピリ辛＝800円。「毎年この時期に出す風物詩として育てたい」と別所さん。1日20食限定。営業時間は11時～14時30分・18時～21時。