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小倉にものづくり拠点「ファビット」-クラウドファンディングでサポート

「デジタルハリウッド」も人材育成をサポートする

「デジタルハリウッド」も人材育成をサポートする

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 小倉駅新幹線口の「あるあるCity2号館」(北九州市小倉北区浅野2)3階に4月1日、ものづくり複合施設「fabbit(ファビット)」がオープンした。運営は、「しぶや図工室」などを展開する「nomad(ノマド)」(東京都港区)。

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 約833平方メートルのフロアに、カフェやライブラリー、イベントスペース、フリーアドレスや固定制のシェアオフィス約120席、3Dプリンターや映像編集機器などを備えた工房を設置し、ものづくりクリエーターを中心に利用を促す。「デジタルハリウッド」(本部=東京都千代田区)も入居し、ウェブデザイナーなどの育成を担う。

 オープンに先立ち28日に行われたオープニングイベントでは、同社の小笠原治社長、ビルオーナーの「アパマンショップホールディングス」(東京都中央区)大村浩次社長、小笠原さんとともにものづくり支援を行う「MOVIDA JAPAN」の孫泰蔵社長らが登壇した。

 北九州での施設開設について「『北九州マイスター制度』のような手仕事を大切にする環境や、良い物をつくろうとする土壌がある」ことなどを挙げ、「クラウドファンディング手法で資金調達をしながら、プロトタイプ製作から生産、マーケティングや広報などの支援を地元のクリエーターに提供する」(小笠原さん)という。

 クラウドファンディングや3Dプリンターでのプロトタイプ製作分野で先行する欧米の事例などを挙げながら「現在、身の回りのあらゆるものがインターネットにつながろうとしている。それらの、これまでになかった全く新しいものづくりをするときに、大メーカーでは気付かない小さなニーズを具現化するために、日本ならではのきめの細かい手仕事を重要視したプロトタイプ製作が生きる。何年か後、2014年がターニングポイントだったと気付く時がやってくる」(孫泰蔵さん)と説いた。

 月額利用料は、フリーアドレス席=2,500円、固定席=9,000円、チーム席=65,000円など。24時間利用可能。

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