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小倉「コレット」で中米民族雑貨展-元・青年海外協力隊員と先住民がコラボ

現在、大久保さんはグアテマラで創作活動をし、店頭には高崎さんが立つ

現在、大久保さんはグアテマラで創作活動をし、店頭には高崎さんが立つ

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 小倉の「コレット」(北九州市小倉北区京町3)2階エントランスで10月15日、中米グアテマラの民族手織り生地で作るバッグやアクセサリーの販売「ilo itoo(イロイトー)展」が始まった。

ツトゥヒル族の女性らをはさんで高崎さん(左端)と大久保さん(右端)

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 青年海外協力隊でグアテマラに赴任した経験を持つ大久保綾さんと高崎真理子さんが期間限定の催事で販売するもので、グアテマラ郊外「サン・ファン・ラ・ラグーナ」の「ツトゥヒル族」の女性らと共同で作ったトートバッグやアクセサリーなど約300点を並べる。

 大久保さんは大学在学中、「民族衣装」を調べるという課題で偶然手に取った本でグアテマラの民族衣装に出合い感銘を受け、その数カ月後にはグアテマラに渡航。現地の手織り物やそれらを織る女性らと触れ合った。卒業後はグラフィックデザイナーとして働いたが、グアテマラの手織への思いが捨てきれず退職し再度グアテマラに渡航。約1ヶ月グアテマラに滞在し織物やスペイン語を習ったが、そこで自分は織物を織ることではなく、「織物を活かした商品づくりのお手伝いがしたい」と青年海外協力隊に応募。再度グアテマラに赴き2年間滞在した。「協力隊としての仕事は先住民族と触れ合うものではなかったが、毎月のように他の隊員のいる先住民地域に通い、デザインの提供や縫製の指導をしていた」という。

 2011年、大久保さんが現地で仕入れた生地で自ら制作したバッグなどを販売し始め、その1年後には高崎さんが加わった。「観光地でもあるのでおみやげとして織物を使ったものは売られていたが、デザインや品質面で納得がいかなかった。日本のお客さまに納得してもらえるよう工夫を重ねている」(高崎さん)といい、現地の女性らにパソコンの操作方法を伝え、品質やデザインを遠隔で頻繁に打ち合わせしながら生産している。

 現在は、ネット販売を中心としながら「ときどきこうした催事に出かけ、直接お客さまに魅力を伝えて販売」もしている。

 主な商品は、トートバッグ=7,560円~1万2,960円、ショール=1万4,040円、イヤリング=3,024円~、パソコンケース=1万260円~。

 営業時間は10時~20時。10月21日まで。

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