北九州市漫画ミュージアム(北九州市小倉北区浅野2)で11月19日、仏パリ在住のイラストレーター、ペネロープ・バジューさんを囲んだトークショーが行われた。フランスと日本の文化交流を図る「アンスティチュ・フランセ福岡」(福岡市中央区)と同館の共催。
創作活動の一端を披露したペネロープ・バジューさん(左)とインタビューをした福岡在住でイラストレーターのヴァンサン・ルフランソワさん
今回初来日したバジューさん。バンドシネ(フランス流漫画)作家として、広告向けのイラストレーターとして活動している。自ら創作した、パリジェンヌの日常を描く漫画エッセー「ジョゼフィーヌ!」は実写映画化されたり、日本語版も出版されたりと、国内にも多くのファンを持つ。トークでは、作品に込める思いやコンピューターでの画像編集を披露し、訪れた約30人のファンは熱心にメモを取っていた。
もともと、アニメーターとしてスタートしたキャリアだが、広告会社に頼まれたイラストの仕事がきっかけで、マンガでもアニメのようにたくさんのメッセージを込められることに気付き、マンガの分野にも進出した。「オチがあること」「短時間で理解できること」など作品の特長を話した。
子どものころ、アニメを通じて知った日本は「ほかの惑星のようにすべてが違う国」と思っていたといい、今回の訪日が「巡礼の最後にたどり着いた旅のようだ」と話した。