小倉駅~魚町銀天街(北九州市小倉北区魚町1~3)を中心とする繁華街一帯で1月10日、「小倉十日ゑびす祭宝恵(ほえ)かご道中」が行われた。
公募で選ばれた芸者姿の「ミス十日ゑびす」約20人が、街の「世話役」らと、太鼓や三味線、鐘の音とともに午前から夕方にかけてまち中を練り歩く。商店の前で時折立ち止まり、「小倉ゑびす〆(じめ)」と呼ばれる独特の掛け声「商売繁盛、商売繁盛でヨー、ヨイヨイヤー、ヨイヨイヤー、ヨイヨイヤー!」で景気浮揚の願いを込める。
街に福を呼び込む新春の風物詩として1948(昭和23)年から続けられ、シャッターチャンスを狙う多くのアマチュアカメラマンらも随行する。
「今年は約60店舗の前で『ゑびす〆』を行った」(商工会議所関係者)と言い、終盤、「打ち込み」と呼ばれる発声のリーダーは、声を枯らしながら「ヨイヨイヤー!」と新年への期待を込め発声した。