小倉「魚町銀天街」のお好み焼き店「いしん」(北九州市小倉北区魚町3、TEL 093-541-0457)が材料の糖質をカットしたお好み焼きを開発し、6月10日から提供を始めた。
糖質カットをしながらボリュームはしっかりある「ふわふわブランいしん焼き」(1,080円)。
店主の向井博幸さんは、体重が100キログラム目前になり、医師から糖尿病の一歩手前と診断された。「(炭水化物の摂取を減らすなどして)体重を減らすように勧められた」ことがきっかけで、白米や小麦粉を原料とする食べ物を控えるようになったが、「大好きなお好み焼きを食べないわけにはいかない。小麦粉を使わずにおいしいお好み焼きができないか」と考えたことが開発のきっかけ。炭水化物は糖質と食物繊維で構成され、糖質を制限することで肥満を抑制する「低糖質ダイエット」が注目されている。
小麦粉の代わりに「ふすま粉」(小麦の表皮を粉にしたもの)の使用を思いつき、ヤマイモやメレンゲを加え「ふんわりした食感を持たせた」というメニューは、「ふわふわブランいしん焼き」(1,080円)と「豚たまチーズブラン焼き」(918円)の2種。ふすま粉の調達先である「鳥越製粉」(福岡市)調べによる成分表によると、糖質は「通常商品の約80パーセントをカット」し、それぞれ15.5グラムと11.7グラムに抑えた。
「階段の昇り降りがつらいと思うことがあったが、今は身軽になって気にならない」と、99.7キログラムだった体重は、メニュー開発を経て現在68キログラムと、約30キログラム減量した。「例えばグループでお好み焼きを食べに行こうと考えた時に、一人でも糖尿病の方がいるとためらってしまう。そんな時に選んでいただければ」と向井さん。
営業時間は11時30分~22時30分。