小倉・魚町の「インクスポットビル」(北九州市小倉北区魚町2)2階に8月3日、台湾料理店「麗白(れいはく)」がオープンした。
オープン日のコース料理で提供された「ウナギのおこわ」。ウナギは近くのうなぎ料理専門店「田舎庵」(鍛冶町)から提供された
店舗面積は約20坪、席数は26席。台湾出身で老舗台湾料理店「欣葉(シンイエ)」などの料理長を歴任してきた張玉輝(チョウ・ギョクキ)さんが起業した。「季節ごとに体に優しい地元の素材を使い」(張さん)、欧風コース料理のように提供する「ヌーベルシノワ」を特徴とする。
台北の同店本店を皮切りに料理人としてのキャリアをスタートした張さん。日本移住後は銀座や大阪の同系列店で修業を積んだ。2000年からは「紫江's」(船場町)にオープンした同店に着任し、2014年の閉店まで料理長を務めた。
北九州に住み始めて「野菜や魚などの素材の良さにほれ込んだ。妻の出身地でもなく台湾でもなく小倉で開業したいと考えた」という張さん。「欣葉」勤務時代から張さんの料理にほれ込んだファンも多く、オープン日は開店を聞きつけた多くのファンがグループで来店していた。
来店者の一人で、「張さんの料理が好きで、(以前の店には)毎週のように通っていた」という中国食文化研究家の板谷秀子さんは、「この時期は体のむくみを取ってくれるウリがおいしい。張さんは地元のウリで優しい味付けをしてくれる。2年ぶりに食べることができてうれしい」と舌鼓を打っていた。
ランチタイムは「ランチセット」(オードブル3種、スープ、メイン料理、麺またはおかゆなど、デザート付き、1,500円)、「麗白ランチコース」(中華風刺し身サラダ、オードブル4種、スープ、メイン料理、麺またはおかゆなど、デザート付き、2,000円)を用意。夜は、「コース」(5,000円~)のほか、「エビチリソース」(1,400円)、「海鮮ゆば揚げ」(850円)、「小籠包(ショーロンポウ)」(780円)、「エビとトマトのさっぱりタンメン」(1,200円)、「台湾カラスミの前菜」(2,200円)などの単品メニューも用意する。
営業時間は11時~14時、17時~21時。