戸畑の九州工大前駅近くのラーメン店「ラーメン だるま」(北九州市戸畑区中原西2)がオープンして半年が過ぎ、「二郎インスパイア」店として人気を集めている。
山盛りになった野菜とチャーシューであふれそうになった「小ぶた」(750円)。
店舗面積は約10坪、席数はテーブル席8席、カウンター5席。同店で提供するのは、東京・三田の人気店「ラーメン二郎」に代表される、こってりとした味付けとボリュームの「二郎系」ラーメン。背脂がたっぷり入ったしょうゆ豚骨スープに、自家製の極太平打ち麺、分厚いチャーシューと山盛りのキャベツ・モヤシが特徴。
基本の「小ラーメン」がすでに大盛りという麺の量(250グラム、650円)で、他に「大ラーメン」(450グラム、750円)、「ミニラーメン」(150グラム、550円)など。それぞれ厚切りチャーシューを追加した「小ぶた」(750円)、「大ぶた」(850円)も用意する。トッピングのニンニク、野菜、背脂、辛味だれは無料で追加できる。
近くで居酒屋を経営する中島歩さんが、以前埼玉県大宮駅前で経営していた「から揚げ弁当店」が震災被害に遭い、「材料の仕入れに難渋し、計画停電などで運営がままならなくなって」退店。店舗に残った大型冷蔵庫などを北九州に引き上げるときに、「どうせなら関東の食文化を持って帰って新しい店を」と思いついたのが「二郎系ラーメン」だった。もともとラーメン店での修業経験のあった中島さんが、小麦粉のブレンドを調合して毎日麺を打ち、「二郎系」のスープを徹底的に研究して再現。「運よく近くに閉店したうどん店のテナントが見つかって」開店にこぎ着けた。
メーンの客層は、九州工業大学前ということと「ボリューム感のあるメニュー」で大学生を想定していたが、「食べログ」やブログで話題が広まり「20~30代の会社員」が圧倒的に多いという。
営業時間は11時~14時、18時~22時。日曜定休。