小倉で4月14日から、移動販売カフェ「ugoku cafe RANA(ラナ)」(TEL 070-5417-5687)が営業を始めた。
オースチンミニ・バン(1963年式)にイタリア製エスプレッソマシンや豆、シロップなどを積み、コーヒーを販売する同店。車両後部に椅子2脚とテーブル、日よけ傘を用意する。ミニ・バンを改造したカフェは人目を引き、オーナーの宮形由紀さんの話し好きも相まって「お客さまが座り込んで、気が付くと長時間話していることもある」という。
宮形さんは、スターバックスでバリスタとして働いている際、旅行先の鹿児島で見かけた移動販売カフェが目に留まった。「大手チェーンではお客さまとのコミュニケーションは少ないが、これならもっと触れ合える」と、開業を決めた。「知り合った友人からこの車種を勧められ、その友人に改造を手伝ってもらった。ミニを選んだことで、いろんなつながりが生まれた」という。車両代を含めて300万円以上掛かったという改造費は「貯金をはたいた」とも。
豆のセレクトにはこだわりを見せ、「数十軒飲み歩いたカフェで出会った『TOWNSQUARE COFFEE ROASTERS(福岡市博多区)』のエスプレッソがおいしかった」と仕入れ交渉した。サイドメニューのお菓子は、「シェあなぐま」(小倉北区)の焼き菓子をそろえる。
主なメニューは、「オーストラリア旅行中にその味に感激して再現した」という「スノーカプチーノ」(430円)、「ラテ」(390円)、「フレーバーラテ」「モカ」(以上430円)、「アメリカーノ」(320円)など。
月曜日は「ハーモニーダイビングショップ」(小倉南区日の出町)、土曜・日曜は「リトルテンカーズ」(小倉北区東港町)で店を出すほか、イベント出店などでも営業している。「日頃から出店可能な場所を探っている」といい、今後出店先を増やしていく予定。