小倉・鳥町食堂街の「古宮參鶏湯(こくんさんげたん)」(北九州市小倉北区魚町1、TEL 093-512-3356)が6月、2011年のプレオープンから2周年を迎えた。正式オープンは2011年10月。
店舗面積は約20坪、1階カウンター10席、2階テーブル20席。韓国・釜山で30年以上経営する本店があり、店主の金京洙(キム・キョンス)さんが、「北九州に友人が多く、お世話になった方もたくさんいる。まずは小倉でサムゲタンの味を広めたい」と支店を開いた。
「スパイスなどは一切使わず鶏だけで取る」というスープは「細かい部位まできれいに洗い、血抜きなどの下処理を丁寧にしながら約8時間かけて作る」とキムさん。「誰にでも食べていただきやすい、優しい味に仕上げている」と話す。
「サムゲタン自体まだまだ知名度が低く、食事をするときの選択肢になりにくいが、固定客がついてきた。そのお客さまの口コミで徐々に売り上げは伸びている」という。来日して2年、「鶏を丸ごと使うサムゲタンは日本人には量が多すぎる」と、独自のメニュー「ももサンゲタン」(880円)を開発。通常、鶏の中に入れる米を薄揚げに入れ、巾着状にしてスープで煮込むことで食べやすい量に調整した。来店客の8割は女性といい、「健康食に敏感な女性に受けているのでは」と話す。
主なメニューは、「タットリタン(鶏の炒めもの)」(麺付き、1,000円)、「サムゲタン」(2,500円)、「人参鶏粥」(780円)、「スンドゥブ」(ライス付き、800円)など。ドリンクメニューは「生ビール」(中500円、小380円)、「人参酒」(1合900円)、「百歳酒(ペクセジュ)」(2,100円)、「韓国焼酎」(1,500円)、「マッコリ」(1,000円)などをそろえる。
営業時間は11時30分~14時、17時30分~22時。月曜定休。