小倉の「魚町銀天街」(北九州市小倉北区魚町1~3)で3月1日、伊ベネチアの仮面フェスティバルを模した仮装行列「マスケラパレード」が行われ、市民ら約100人が参加した。主催は「北九州ファッション協会」(事務局=紺屋町)を核とする実行委員会。
バイオリニストの谷本仰さんやダンサー・クリスさんが先導し、市民約100人やゆるキャラらが参加。商店街に突然現れた仮装パレードに、スマホ片手に写真を撮る通行客らが詰め掛けた。谷本さんは「本場ベネチアのマスケラには『音がない』と聞いたが、自分の演奏と仮装した人々で商店街を異様な空間にしたい」と話していた。
「地域活性化アイドル パジャマファーム√13」や、ゆるキャラの「じーも」や「きれいもん」、サッカーJ2ギラヴァンツ北九州「ギランくん」、ご当地ヒーロー「キタキュウマン」も参加。「じーも」「きれいもん」「ギランくん」もかぶり物の上に、さらにお手製のマスクを重ねて参加したが、「キタキュウマン」は「ヘッドギアがすでにマスク、私にこれ以上仮面は必要ない」と普段通りのコスチュームだった。
パレードは、イタリアをテーマにしたにぎわいづくりイベント「小倉イタリアウィーク」(2月15日~3月2日)の一環。「この時期にベネチアでも開催されている『マスケラ』をイベント全体の締めくくりに企画」したもので、実行委員長の大谷さんは「秋のハロウィーン、初春のマスケラとなるように、小倉の新しい風物詩になってほしい」と期待を込める。