小倉・魚町銀天街の「中屋興産ビル」(北九州市小倉北区魚町3)を中心とした中心市街地一帯で3月20日~23日、「リノベ祭り 2014冬」が開催される。主催は北九州市。
「まち中の遊休物件を収益物件に組み立てなおす」リノベスクールを中心に、「まちを使い倒す」をコンセプトとしたまち歩きツアーやトークライブ、アートイベントなど約30プログラムが行われる。参加型アートイベント「ファンタスティック・アーケード・ツアー」や、小倉城を舞台にした体験型イベント「風雲!小倉城」、同ビル屋上で行う「天体観測会」など、「一般市民が参加できるイベントも数多く用意した」と運営事務局の中里耕治さん。
魚町で行われるリノベーションのきっかけは2010年にさかのぼる。10年以上空きテナントとなっていた「中屋興産ビル」を最低限の内装工事で初期投資を抑え、小分けすることで家賃を低廉にしながら、短期間で高収入を得られるシステムを構築し、翌2011年6月には若いクリエーターらが入居する「メルカート三番街」が開業。「老朽化した商業ビルを活性化させた成功例」として、多くのメディアや見学者が訪れている。
スクールはこれまで5回開催され「検討された22件のうち11件以上が事業化や計画中」といい、リノベーションの取り組みは行政だけでなくまち作り関係者、商店主らからも注目されている。
「これまでの受講生向けの閉じたイベントと違い、一般市民も参加でき、まちのにぎわいづくりにもつなげていきたい」と中里さん。
各イベントのスケジュールや参加方法などはホームページで確認できる。