フィットネス施設「メディカルスポーツセンター・スマート」(北九州市八幡東区枝光4)が2月、NASA開発の反重力トレーニング装置を導入した。
田原整形外科医院に併設された同施設は、手術後の早期回復や高齢者の健康維持、肥満改善、アスリートの早期リハビリなどの機能回復サービスにも利用されている。
同装置はNASAで開発されたテクノロジーを利用したもので、1%単位で空気圧を調節し、下半身にかかる重力を最大80%まで軽減できるという。利用者は専用のウエアを着用し、ファスナーによって腰を固定後、空気圧で体を持ち上げ、回転するベルトの上で走歩行の運動を行う。このため膝(しつ)関節や足関節などに不安を持つ高齢者やリハビリ患者でも転倒することなく、安心して歩行や走行が可能となる。
受傷箇所に負担をかけずに心肺系トレーニングができることから、早期リハビリや早期復帰を目的とするアスリートからの利用も多く、ギラヴァンツ北九州の選手や地元高校の運動部員なども利用しているという。
「この装置は、これまで研究目的やプロのアスリートを対象とした利用はあったが、一般利用者にも対応するのは日本初。加齢による体力低下で思うように運動できない、けがで足が動かずもどかしい、肥満を改善したいという思いを持つ人に利用していただき、無理なく健康になってほしい」と健康運動指導を担当する蔵本さん。
装置利用料金は、30分1,575円。営業時間は10時~22時 (土曜19時、祝日18時まで)。日曜定休。問い合わせは同センター(TEL 093-663-1500)まで。