天気予報

24

13

みん経トピックス

特集

エリア特集2011-06-10

黒崎商店街の歴史と可能性 -学生の視点から-

北九州の副都心である黒崎地区は黒崎駅を中心として、商業、工業、住宅地の集積する地域として発展してきた。最近は、人口は増加しているものの、産業は停滞してきている。黒崎の歴史、今の風景、そしてこれからの可能性を探る。

■黒崎駅

黒崎駅は南口は商業エリア、北口は工場エリアへとつながっている。人はほとんど南口の方に流れて商店街や住居へ、北口は工場に勤めている人に限られる。黒崎駅に発着する電車は、駅舎に隠れて南口の方からはまったく見えないが、北口を出ると東西にまっすぐに伸びた線路が見える。西日の差す線路の風景は、知る人ぞ知る景色として訪れた人を楽しませてくれる。

南口からコムシティーの中を降りると、筑豊電鉄の黒崎駅にたどり着く。筑電の愛称で親しまれ、黒崎から中間市を通り直方市までを結ぶ。丸いランプがかわいらしい、愛嬌(あいきょう)のあるフォルムは、約3万人の足として活躍している。紫色のフォルムも電車としては珍しく、他にも黄色や白に空色のラインの入ったものなどカラフルなデザインだ。

■黒崎商店街

南口を出て商店街を旅する。黒崎の商業エリアは、いわゆる田園都市型で駅から放射状に商店街が広がっているのが特徴だ。商店街は、細かく16の通りに分かれており、カムズ名店街は服飾の店、カムズ一番街は飲食の店、熊手銀天街は工芸品の店が多く立ち並ぶなど、商店街ごとにそれぞれの楽しみがある。下一通りから、熊手通り、なかばし通り、藤田銀天街は江戸時代の長崎街道であった。かつての長崎街道の様子については、至るところに案内板があり、歴史や由来について教えてくれる。その数から、いかに黒崎が街道沿いの宿場町として親しまれていたかがうかがえる。駅近くのアーケードは近年改修を終え、天井高はとても高く開閉可能。天気の良い日などは開けて開放感のある商店街となる。

■松並木

ふれあい通りを南に抜けると旧長崎街道であった松並木にたどり着く。少し小高くなっていて黒崎を見渡すことができる。建物の高さが満遍なく分散しているため、高い建物の隙間から切り取られるように遠くの街や、海沿いの工場まで見渡せる。このような風景は博多や他の市街地と違った、黒崎や小倉の特徴として挙げられる。松並木の隣の旧九州厚生年金病院と市営住宅の跡地では現在図書館と文化ホール、緑地広場などの複合施設が建設中である。新たな産業も生まれようとしている。

■黒崎のストック

黒崎の街は、商店街が広がっていることもあり、歩けば歩くほど味が出る街だ。しかし、日本各地の商店街で問題になっている空き家問題に、黒崎も同じように直面している。そこで、ここ数年では空き家を活用した新しい産業を模索する動きがある。きてみて館もそのうちのひとつ。ここの映画館は現在は使えないものの、昭和レトロな空間はここにしかない新しい黒崎の魅力として楽しめそうだ。

■北九州建築デザインコミュニティーtonica

今回のエリア特集は北九州建築デザインコミュニティーtonicaの行うフィールドワークに基づいている。tonicaは2010年の6月に発足した、北九州市立大学、九州工業大学、西日本工業大学の3大学の建築学生が合同で活動する学生団体である。彼らは年間に行うプロジェクトの1つとして「まち旅!=まちの知識・教養を深めるフィールドワーク」を掲げており、今回の黒崎まち旅は黒崎熊手銀天街の商工会会長である田中大志さんのご協力の元、実施された。まち旅の提案者である九州工業大学の藤崎琢磨さんはまち旅の趣旨をこう語る。「知るはずのない人、場所、それにまつわる過去のストーリーを見つけていくワクワク感を大切にし、多くの方が自分の街をしっかりと見ていく時間を創りたい。」今、黒崎に限らず、自分たちの住む土地に対して、おのおのが街を楽しむ意識を持つことが街の魅力になると語る人たちが増えている。グローバルな時代だからこそ、それぞれの土地ときちんと向き合っていきたいものだ。

tonica(トニカ)

グローバルフォトニュース

最新ニュース

フォトフラッシュ

これまで「小倉駅」7・8番ホームでしか食べられなかった「北九州駅弁当」(下富野3)の「かしわうどん」が、アミュプラザ小倉地階でも食べられるようになりました。
[拡大写真] [関連記事]

アクセスランキング