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小倉で建築家・坂茂さん講演会、「作品づくりと社会貢献の両立」

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 北九州国際会議場(北九州市小倉北区浅野3)で5月24日、建築家・坂茂(ばんしげる)さんによる講演会「作品づくりと社会貢献の両立を目指して」が行われ、県内外から約500人の聴講者が来場した。町づくり団体の「We Love小倉協議会」と市による共催。

 紙管やコンテナを利用した建築や震災被災地などの仮設住宅をつくる活動でも知られている坂さん。「建築は、紙や木で作っても人に愛されさえすれば永遠に生きる。コンクリートで作った建物でも商業的な判断などで短命に終わる。仮設かパーマネントかの違いは人に愛されるかどうかだ」と説きながら、国内外でデザインしてきたこれまでの建築作品や、約50点を写真とともに、その背景などを冗談交じりに紹介した。

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 坂さんは、「北九州市立美術館」(戸畑区鞘ヶ谷)や「北九州市中央図書館」(小倉北区城内4)などを設計したことで知られる磯崎新さんのアトリエに在籍していたことや、4月24日に開館した「大分県立美術館」をデザインしたこともあり「九州に縁のある坂さんだが、世界中を飛び回り、直接話を聞けるチャンスは少ない。建築を学ぶ学生だけでなく、市民にも共感してもらえるイベントになった」と同協議会会長の辻利之さん。

 坂さんは、4月25日発生した「ネパール大地震」への支援も表明している。来週から現地入りし、「被災者の住居とともに雇用も作り出す仮設住宅の工場」の建設を指導するという。